- 風邪気味なのですが、注射してもいいのですか?
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成長ホルモンは注射量や休みを変更することもできるお薬ですので、主治医に相談してください。
体調不良等で注射が打てなかった場合の対応方法について、予め主治医に確認しておくと良いでしょう。
- 子どもにどう接したらよいのですか?
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成長ホルモン療法を開始すると、お子さんは「どんどん身長が伸びるかもしれない」という期待と、「思ったように身長が伸びないかも知れない」という不安の間で強いストレスにさらされます。
成長ホルモン療法は一定の効果を上げることはできますが、希望していた身長に達するかどうかは個人差があり、一概には言えません。また、成長ホルモン療法は、長期間の治療が必要ですので、お子さんのストレスを減らしてあげるためにも、本人の納得がいくようによく話し合いをしてください。
効果がわかりにくいため、長い治療期間中には不安がつのり、反抗的になったり、一時的に治療を拒否したりすることもあるかもしれません。これは心理的に正常な反応ですので、むやみにしかったり無理強いすることをせず、治療を続けることでどんな効果が得られるかを根気よく話し合ってください。また、本人の意思を尊重し、治療を継続するかどうか、話し合うことも必要でしょう。実際には、お子さんは意外と真剣に治療に取り組んでいるケースがほとんどです。むしろ、ご両親が負担に感じて治療をやめてしまうことがしばしばみられます。
お子さんにとっては、ご両親が自分を尊重してくれるという確信が、取り組む何よりの支えとなり、心理的な負担を軽くしてあげることが成長の促進につながることもあるようです。
- 食事で注意することってあるのですか?
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間食ばかり取らずに、食事は1日3食きちんと食べるようにしましょう。「カルシウムさえ十分に取ればいいんだ」というカン違いをされている方がいますが、成長をうながす栄養素ではタンパク質が重要です。この他にもビタミンなど成長に欠かすことのできない栄養素をバランスよく十分に取るようにしてください。
- 夜更かしはしてもいいのですか?
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不規則な生活による睡眠時間の減少、食欲の減退やストレスなどは、成長のためによくありません。できるだけ規則正しい生活をして十分な睡眠時間を確保しましょう。
成長ホルモン療法では、寝る前に注射を打つのが原則ですが、寝る時間に関係なく同じ時間帯に規則正しく注射を行った方がよいでしょう。