必ずプランジャー(金属の棒)を完全に下げた状態にすること!
- プランジャーが上がったままだと
-
プランジャーが上がったままの状態で、カートリッジホルダーにペン本体を取りつけようとすると、カートリッジが破損することがあります。また、針先から液がもれてしまいます。
確認窓を目の高さでのぞいて、プランジャーが見えている(上がっている)場合は、注射ボタンを注射ボタンに表示されている矢印と反対方向に止まるところまでまわし、プランジャーを完全に下げてから、ペン本体を取りつけてください。※イラストはジェノトロピンペン®G12です。
注射針側を真上に向けること!
- ペンを横に向けて操作すると
-
-
カートリッジホルダーにペン本体を取りつけるとき注射針側を横や下に向けると中の薬が出てしまいます。必ず、注射針側を真上に向けたまま取りつけてください。
- 空気抜きをきちんと行うために、空気の泡を上に集めるときや注射ボタンを押し切るときにも、注射針側を真上に向けて操作してください。
-
- 空気がうまく抜けない
-
-
注射ボタンを押したときに、針先から液が出ないか、泡だけしか出なかった場合
きちんと空気が上(注射針の真下付近)に集まっていなかったのかもしれません。空気がうまく抜けなかったときは、まず赤色の解除ボタンを押して注射ボタンのロック状態を解除し、注射ボタンに表示されている矢印の方向に注射ボタンをまわして、デジタル表示をジェノトロピンペン®G5.3の場合は「0.1」、ジェノトロピンペン®G12の場合は「0.2」に設定してください。次に注射針側を真上に向け、再度空気を上に集めて注射ボタンを押し切ってください。このとき、指が注射針にふれないように注意してください。
なお、カートリッジ内に多少の気泡が残っていても、注射にはさしつかえありません。また、このように空気抜きのために0.1mg、あるいは0.2mgを使用した場合には、それだけ残量が減ることになります。 -
注射ボタンが押せず、空気抜きができなかった場合
注射ボタンの白色の線とペン本体の黒い印がずれているのかもしれません。必ず、白色の線をペン本体の黒い印にあわせて、線と印が一直線に並ぶようにしてから、注射ボタンを押してください。
※上記の対処方法によっても正常に機能しない場合には故障の疑いがありますので、主治医に相談してください。
-
- 空気抜きは毎回必要?
-
空気抜きは、新しいカートリッジに交換したときのみ行ってください。注射のたびに行う必要はありません。
なお、カートリッジ内に多少の気泡が残っていても、注射にはさしつかえありません。
- カートリッジホルダーにペン本体を取りつけるとき針先から液がもれてしまったら
-
-
プランジャー(金属の棒)を完全に下げずに取りつけようとした場合
プランジャーが上がったままの状態で、カートリッジホルダーにペン本体を取りつけようとすると、針先から液がもれ出てきます。
この場合は、いったん操作を中止し、ペン本体からカートリッジホルダーを取りはずします。注射ボタンに表示されている矢印と反対方向に注射ボタンが止まるところまでまわし、プランジャーをいったん完全に下げます。再度カートリッジホルダーにペン本体を取りつけ、注射針側を真上にしたまま「注射ボタンを1クリックまわして押し切る」という操作を、針先から液が出てくるまでくりかえしてください。 -
注射針側を横や下に向けていた場合
カートリッジホルダーにペン本体を取りつけるとき、注射針側を横や下に向けると、カートリッジホルダー内の液が針先から外にもれてしまいます。必ず注射針側を真上に向けたまま、取りつけてください。
※上記の対処方法によっても正常に機能しない場合には故障の疑いがありますので、主治医に相談してください。
-
- 注射量の設定中に、針先から液がもれてしまったら
-
注射量を最大注入量以上に設定したのかもしれません。 一度に設定できる注射量は、ジェノトロピンペン®G5.3の場合は最小0.1mgから最大2.0mgまで(0.1mg刻み)、ジェノトロピンペン®G12の場合は最小0.2mgから最大4.0mgまで(0.2mg刻み)です。
注射量を最大注入量以上設定すると、液が針先からあふれ出てきますので、それ以上の設定は行わないでください。※上記の対処方法によっても正常に機能しない場合には故障の疑いがありますので、主治医に相談してください。
- 注射針を引き抜いたときに、針先から液がもれてしまったら
-
注射ボタンを押し切った後から注射針を抜くまでの待ち時間が短いのかもしれません。
注射ボタンを押し切った後は、少なくとも5秒以上待ってから注射針を引き抜くようにしてください。※上記の対処方法によっても正常に機能しない場合には故障の疑いがありますので、主治医に相談してください。
- 注射針を引き抜いたときに注射した場所から液がもれてしまったら
-
皮膚をつまんでいる圧力のために液がもれ出ているのかもしれません。注射ボタンを押し切った後は、先につまんでいる指の力をゆるめてから、注射針を引き抜くようにしてください。
※上記の対処方法によっても改善しない場合には主治医に相談してください。
- 注射ボタンをまわしたときに、数字ではなく“
”が出てきたら
-
-
“
”マークのみの場合
注射ボタンを注射ボタンに表示されている矢印と反対方向にまわそうとしていたのかもしれません。このような表示が出たら、注射ボタンに表示されている矢印の方向に正しくまわして、いったん“0.0”を表示させてから、指示された注射量を設定してください。
-
“
”と“00”が交互に点滅し、数字が出てこない場合
注射ボタンをはやくまわし過ぎたのかもしれません。注射ボタンをまわしたときにこのような表示が出たら、注射ボタンに表示されている矢印と反対方向に注射ボタンが止まるまでまわし、プランジャーを完全に下げます。注射針側を真上にしたまま「注射ボタンを1/4周まわして押し切る」という操作を、針先から液が出てくるまでくりかえしてください。その後、再度注射量を設定しなおしてください。なお、これは誤作動防止のための安全機能ですので、故障や電池切れではありません。
-
- デジタル表示が消えてしまったら
-
解除ボタンを押してから2分以上たっていたのかもしれません。そのような場合は、注射ボタンをどちらかの方向にまわすとデジタル表示が出てきますので、再度正しい注射量を設定してください。 なお、ジェノトロピンペン®のデジタル表示は、解除ボタンを押してから2分で自動的に消えるようになっています。ロックを解除したら、すみやかに注射量を設定してください。
- デジタル表示が出なかったら
-
-
解除ボタンを押していなかった(注射ボタンのロック状態が解除されていなかった)場合
注射ボタンがロックされたままになっているのかもしれません。解除ボタンを押して注射ボタンのロックを解除してください。
-
解除ボタンを押していた(注射ボタンのロック状態が解除されていた)場合
解除ボタンを押してから2分以上たっていたのかもしれません。注射ボタンをどちらかの方向にまわしてみてください。再びデジタル表示が出てきます。
-
上記の操作によってもデジタル表示が出ない場合
使用開始から2年以上たって、ペンの使用期限を過ぎている(電池が切れている)のかもしれません。そのようなペンは使用しないで、すみやかに交換してください。なお、すぐにペンの交換ができない場合には、クリック数を数えて設定(ジェノトロピンペン®G5.3の場合は1/4周=0.1mg、ジェノトロピンペン®G12の場合は1/4周=0.2mg)を行うことにより、当座の注射に使用することはできます。
-
- デジタル表示が点滅したら
-
-
“
”マークが点滅している場合
ペンの使用期限(使用開始から2年)が近づいているのかもしれません。このような点滅表示が出たら、1カ月以内にすみやかに新しいペンと交換してください。
なお、“”マークの表示が静止したら、ペンは使用期限に達しています。この状態で注射ボタンをまわしても、注射量の表示はできません。
-
“
”マークが点滅している場合
何らかの原因で電池が急激に消耗しているのかもしれません。すみやかに新しいペンと交換してください。なお、1ヵ月間“
”マークが点滅した後、“
”マークの静止画面になります。
※ペンの使用期限は使用開始から2年です。
-
- 注射量を多く設定してしまったら
-
デジタル表示を見ながら、注射ボタンを注射ボタンに表示されている矢印と反対方向にまわして、正しい注射量まで戻してください。
- 薬の残量を確かめるには?
-
カートリッジを取りつけた後の2回目からの注射に際しては、必ず薬の残量を確認してください。カートリッジホルダーには残量目盛がついており、薬の残量をカートリッジホルダーの窓から確認することができます。実際には注射した分だけプランジャーがカートリッジ内のゴム栓を押し上げています。薬の残量は、目盛りのどこにゴム栓が位置しているかで確認できます。一番上にゴム栓があれば残量は「0mg」です。
なお、残量が「0mg」になってもカートリッジ内には微量の液が残っていますが、これは使用できない量です。※ジェノトロピンペン®G12の場合で示しています。
- 注射した量と残量があわない
-
-
新しいカートリッジを取りつける際、プランジャー(金属の棒)を完全に下げずにペン本体を取りつけた場合
この状態で薬を溶かすと針先から薬が出てしまい、残量があわなくなります。注射ボタンに表示されている矢印と反対方向に注射ボタンが止まるまでまわし、プランジャーが完全に下がったことを確認してください。
-
注射のたびに注射ボタンをもとに戻している場合
注射後に注射ボタンをもとに戻すと、プランジャーの位置が下がってしまいます。このままでは次回、正確な注射量を設定できません。注射後は、注射ボタンがロックされた状態のままペンケースに入れて保管してください。
-
注射量を間違って設定している場合
主治医に指示された注射スケジュールに沿って注射しているかどうか、確認してください。
-
空気抜きを毎回行っている場合
空気抜きを注射のたびに行うと、その分残量が少なくなります。空気抜きは新しいカートリッジに交換したときのみ行ってください。
-
- 薬がきちんと注入できているかを確認するには?
-
ジェノトロピンペン®は、注入が正しく行われていても注射後のデジタル表示が「0.0」に戻りません。以下の方法で正しく注入できているかを確認してください。
1)注射ボタンが“カチッ”とロックされている。
2)カートリッジホルダーの窓から見て、ゴム栓の位置が移動している(残量が減っている)。
- 注射針がはずせない
-
外キャップをきちんとかぶせず、注射針をはずそうとしたのかもしれません。再度、カートリッジホルダーをしっかりと握り、注射針に外キャップを真上からきっちりとかぶせ、固定させてから外キャップごとはずすようにしてください。このとき、カートリッジホルダーが一緒にまわらないよう注意してください。
※上記の対処方法によっても改善しない場合には主治医に相談してください。
- 薬は冷蔵庫のどこに保管するの?
-
薬は冷蔵庫の中の他のものの出し入れにさしつかえのない場所に保管してください。
ドアポケットや、奥のものを取り出すときにペンが落ちやすいような場所、およびドアの開閉時に振動を受けやすい場所はさけてください。
- 薬が凍ってしまったら
-
成長ホルモンは凍らせると効果が弱くなるので、絶対に凍らせないでください。
冷蔵庫内でも送風口付近に保管すると、凍ってしまうことがありますので注意してください。一度凍らせた薬は使用できません。
液が濁っているものは一度凍った可能性がありますので、そのような薬の使用はさけてください。
- 冷蔵保存をし忘れたら
-
成長ホルモンは、冷蔵保存をしておかないといけません。万が一、冷蔵保存をし忘れた場合には主治医に相談してください。
- ペンカバーが汚れたら
-
ペンカバーが汚れた場合は、ぬるま湯などで洗って完全に乾かしてから使用してください。
血液などがついてしまったときは、アルコール綿などで拭き取って清潔な状態を保ってください。
- ペンカバーが動かなかったら
-
ペンカバーの内側に薬の結晶が付着して、動きが悪くなっているのかもしれません。
そのような場合は、ぬるま湯などで洗浄後、完全に乾かしてから使用してください。
なお、ペンカバーの内部にはバネが入っているので、ブラシなどを使っての洗浄はさけてください。※上記の対処方法によっても改善しない場合には主治医に相談してください。
- ペンケースやペン本体が汚れたら
-
ペンケースやペン本体の汚れは、水で湿らせた布などで拭き取ってください。ペン本体の洗浄は厳禁です。
- ペングリップが本体からはずせない
-
ペンキャップを本体のみぞの部分に差し込み、ペングリップを取りはずします。
ペングリップを取りはずすときには、必ずペンキャップをご使用ください。
- ペンカバー、交換用のペングリップ、ペンキャップがうまくケースに入らない
-
下図のように組み合わせるとペンケースにきちんと入ります。
-
- ジェノトロピンペン®G5.3には専用のカートリッジ「ジェノトロピン®TC注用5.3mg」と専用の注射針、ジェノトロピンペン®G12には専用のカートリッジ「ジェノトロピン®TC注用12mg」と専用の注射針以外はご使用にならないでください。
- ジェノトロピンペン®G5.3・G12および注射針は、他の人と共有しないでください。
- ジェノトロピンペン®G5.3・G12を落としたり衝撃を与えたりしないでください。故障の原因になることがあります。
- ジェノトロピンペン®G5.3・G12を分解・改造しないでください。分解すると使用できなくなります。
- 本項の対処方法によっても正常に機能しない場合には、故障の疑いがありますので主治医に相談してください。
- 乱暴に扱ったり、落としたりすると、ペン内部の機械部分が故障することがありますのでジェノトロピンペン®の取り扱いには十分注意してください。
※上記の対処方法によっても正常に機能しない場合には故障の疑いがありますので、主治医に相談してください。