ほりかわれいこ先生 先生からご家族の皆様へ

成長ホルモン治療を受けているお子さんをお持ちの家族の方へ 国立成育医療研究センター 堀川 玲子先生

私は「窓際のトットちゃん」のような子どもでした。
母が授業参観に行ったら、私は貝殻の模様がきれいな下敷きを光にかざし、
先生の話を全く聞いていなかったそうです。

「すごく恥ずかしかった」と言う母ですが、そんな私を怒ったことがありません。
おおらかに育ててくれたことがよかったのかな、と今では思います。


毎日、お子さんにきちんと注射をさせることに苦労されている方もいるかもしれませんね。

「注射が嫌だ」と言う子に話を聞くと、「夜寝る前だと眠くてできない」とか
「毎日はとても嫌だから打てない」とか理由を話してくれます。

そんな時は「夕ご飯を食べる前に打てば?朝、打ってもいいよ」とか、
「回数を少し減らしてもいいから打ってみない?」と言うこともあります。
きちんと打つより効果は少し下がるかもしれませんが、
「やらないよりはまし」とフレキシブルに考えてもよいのではないでしょうか。
注射をして痛い思いをするのはお子さん自身なので、
背が伸びたいという本人の意志があってこその治療です。


また、とても痛がりなお子さんには、
痛みをとるテープやジェルなどもありますので、担当の先生に相談されてもよいでしょう。

成長ホルモン治療は、痛みを我慢してやるようなストイックな治療ではありません。
痛み止めのテープやジェルはお子さんに「おまじない」と言って使っているうちに、
必要なくなることも多いのです。


ご家族の方に申し上げたいのは、『背が一番大切なことではない』ということです。

一人ひとりのお子さんの良いところ、伸ばせるところを見て、
背はその次くらいのつもりでいらしたほうがよいのではないでしょうか。
いつも本当によくやっていらっしゃるのですから、
時には少し力を抜いて。

私たちも応援しています。

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